仮想通貨の始め方・買い方と注意点【初心者向け】

この記事で解決できるお悩み

マサヒロ
マサヒロ

こんな悩みを解決できます!

投資歴7年、運用額6,000万円超の僕が解説します!

私も投資を始める前は、「仮想通貨は儲かりそうだけどなんか怖い…」と悩んでいました!

本記事では、仮想通貨の全体像、メリット、デメリットを解説し、損をしないコツをお伝えします。

最後まで読めば、仮想通貨への理解が深まり、安心して投資を始められると思います!

目次

仮想通貨とは

仮想通貨売買を始める前に、まずは仮想通貨とは何なのかを把握しましょう。

仮想通貨は、デジタル通貨の一種に数えられます。円やドルといった法定通貨のように、目に見える紙幣や硬貨にあたるものは、仮想通貨にはありません。

さらに、仮想通貨は、暗号技術を使って安全に送ったり受け取ったりできる仕組みになっています。

ビットコインって何?

数多くある仮想通貨の中で、最も有名な仮想通貨は、ビットコインでしょう。

ビットコインは、取引量・時価総額ともにトップであり、現在の時価総額は‪2.24 T‬ 米ドルです。

これは、アマゾンの時価総額に匹敵する大きさです。

そのため、仮想通貨といえばビットコインというイメージがあるほどです。

アルトコインって何?

アルトコインは、ビットコイン以外の仮想通貨のことを指します。

具体的には、スマートコントラクトプラットフォームのイーサリアム、国際送金に特化したXRP(リップル)、送金速度が速いライトコインなど、100万種以上存在します。

アルトコインは、ビットコインとは異なる技術や開発目的を持っています。

仮想通貨を始めるメリット

それでは、仮想通貨の持つさまざまなメリットを確認していきましょう。

具体的には、5つあります。

送金スピードの速さ

仮想通貨は、送金スピードが速いです。

理由は、仮想通貨の決済は、銀行を経由する必要がなく、法定通貨よりも迅速かつ手軽に送金可能だからです。

例えば、国際送金に特化したXRPは、平均して3秒〜5秒で送金が完了する速さです。

さらに、24時間365日の取引が可能です。

自分の好きな時間に、スピーディーに送金取引を行えるのは大きなメリットです。

安価な手数料

仮想通貨は、法定通貨と比較して、送金手数料が安いです。

中継銀行を介せずに送金できる仕組みになっていることが理由です。

もし、日本からアメリカに10万円を送金するとしたら、中継銀行を介した送金方法だと数千円はかかるのに対して、国際送金に特化した仮想通貨、XRPを利用すると数十円で済んでしまいます。

要するに、国際送金では、仮想通貨を使った方がかなりお得になります。

キャッシュレスな決済

仮想通貨を店舗での買い物で使える、キャッシュレスな決済が広がっています。

マサヒロ
マサヒロ

ビットコインが、家電量販店や飲食店をはじめ、ネットショップや公共料金の支払いなど一部店舗などで利用可能となっているのが良い例ですね。

海外でも両替不要

世界的にもキャッシュレスの動きがあり、海外の店舗でも仮想通貨で買い物ができるところがあります。

つまり、法定通貨であれば、海外の通貨への両替が必要になりますが、仮想通貨では両替が必要なく、そのまま使用できるのです。

機能のアップデート

仮想通貨は機能をアップデートしていくことができます。

これによって、今よりもさらに利便性を高めたり、重大な不具合が生じたときに対応したりできます。

これは、法定通貨にはない、デジタル通貨の強みです。

仮想通貨を始めるデメリット

仮想通貨にはメリットだけでなく、いくつかのデメリットもありますので、注意してください。

ボラティリティが大きい

仮想通貨のリスクとして、値動き幅(ボラティリティ)の大きさが挙げられます。

例えば、株式投資では、投資家保護の観点から、「ストップ高」「ストップ安」という値幅制限があり、1日に変動する値幅が一定の範囲内になるように定めらているのに対して、仮想通貨にはそのような仕組みがありません。

実際に、仮想通貨のボラティリティがどれぐらい大きいかを、仮想通貨・株式・FXの代表的な銘柄で、過去の値動きを見比べてみましょう。

銘柄変動率(2024年始値起点 ~ 2025年9月)
ビットコイン-13% ~ +175%
アップル-12% ~ +40%
米ドル/円-2% ~ +14%

出典:TradingView

というわけで、仮想通貨取引では、他の金融商品以上に、リスク管理や資金管理に注意をしましょう。

利益が雑所得扱いとなる

仮想通貨投資は、税金面ではデメリットが大きいです。

理由は、仮想通貨で得た利益は雑所得扱いとなり、給与所得や事業所得とは分離されず合算されてしまうため、利益を上げれば上げるほど年収が上がるからです。

例えば、給与所得が500万円の人が仮想通貨投資で1000万円の利益を上げた場合、所得税と住民税で約340万円ほどの税金がかかる計算になります。

仮想通貨は最大税率55%の申告分離課税が適用され、不利な税務の仕組みであるといえます。

ハッキングされる危険性がある

仮想通貨はインターネット上で管理されているため、サイバー攻撃の標的となりやすく、ログインIDやパスワードが不正に入手され、資金を失ってしまうリスクがあります。

ハッカーが仮想通貨取引所からの正規の連絡を装ったメールを送信し、受信者を偽のウェブサイトへ誘導する、「フィッシング」が最も一般的な手法です。

マサヒロ
マサヒロ

フィッシングサイトは本物の取引所のデザインを模倣しており、気付かないうちにログイン情報を入力してしまう被害が多く発生しています!

大切なことは、アカウントにログインする際には、受信したメールのアドレスや、本文中のURLが正しいかを確認するとともに、IDやパスワードに加えた2段階認証を追加して不正なアクセスを防ぐことです。

仮想通貨取引の始め方:準備

ここからは、仮想通貨取引所の口座開設の手順について以下説明します。

必要なもの・本人確認書類を整える

取引口座開設をスムーズに行うために、以下のものを準備しましょう。

口座開設に必要なもの3つ

  • スマートフォンまたはパソコン
  • 本人確認書類
  • 銀行口座

さらに、本人確認書類として認められるものを以下、列挙します。

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • パスポート
  • 在留カード
  • 住民基本台帳カード

銀行口座は、取引所への日本円の入金に必要になります。あらかじめ、口座番号や支店番号なども調べておくとよいでしょう。

仮想通貨取引所を選ぶ

初めての方は、国内の仮想通貨取引所の中から選ぶとよいと思います。

なぜかというと、海外の取引所は日本の金融庁から暗号資産交換業者として認可を受けていない場合が多く、破綻やトラブルが発生しても、補填や救済を受けることが難しいのです。

マサヒロ
マサヒロ

国内の仮想通貨取引所を選ぶ際のポイントを紹介しますね!

  • 各種手数料や最低投資金額はいくらか?
  • 自分が投資したい銘柄が取り扱われているか?
  • アプリや取引ツールは使いやすいか?
  • お問い合わせの窓口がしっかりしてるか?

私自身が使ってみたり、周りで投資している人をみていて、初心者におすすめできる国内の仮想通貨取引所は以下の2つです。

GMO コインビットバンク(bitbank)
取扱暗号資産銘柄数22銘柄(現物取引)44銘柄(現物取引)
取引手数料(販売所方式)スプレッドあり(実質コスト)スプレッドあり(実質コスト)
取引手数料(取引所)Maker:−0.01 % Taker:0.05 %Maker:−0.02 % Taker:0.12 %
入金手数料無料無料
出金手数料無料3万円未満:550円、3万円以上:770円
スマホアプリ対応対応
レバレッジ最大2倍最大2倍
おすすめポイント入出金手数料や取引手数料がほとんど無料。GMOインターネットグループによる安心のセキュリティ体制アルトコインの選択肢が広め。
万全のセキュリティ対策

というわけで、仮想通貨取引初心者の方は金融庁の認可を受けている国内の仮想通貨取引所の利用から始めるのが安全かと思います。

口座開設をする

利用したい仮想通貨取引所を決めたら、口座開設を進めていきましょう。

マサヒロ
マサヒロ

一般的な口座開設手順を掲載しますので、参考にしてください!

  • 「取引所名 口座開設」でGoolge 検索
  • 「口座開設はこちら」から取引所のページにアクセス
  • メールアドレスを入力。送付されるリンクにアクセスしパスワード登録。
  • 氏名や住所、職業などの基本情報を入力
  • 本人確認書類をアップロード
  • 審査完了後、口座が開設される(開設手続きは数分で完了し、即日で取引できる場合がほとんです。)

審査が終わると、メールに「登録完了のお知らせ」が届き、取引ができる状態になります。

ほとんどの取引所では、口座の開設や維持は無料です。

そのため、複数の口座を開設し、積み立て用、頻繁な売買用など用途別に使い分けることもできますね。

口座に入金する

口座開設が終わったら、仮想通貨を購入するための日本円を入金する段階です。

主な入金方法を以下リストにします。

入金方法特徴手数料反映スピード
銀行振込銀行口座から指定口座に振り込み銀行側の振込手数料のみ数十分〜半日程度
クイック入金(即時入金)ネットバンキングやコンビニから即時反映0円〜数百円(取引所による)即時〜数分
コンビニ入金ファミマやローソンなどから入金300〜770円程度即時〜数分
ペイジー(Pay-easy)ATM・ネットバンキング経由で支払い300〜500円程度即時〜数分
マサヒロ
マサヒロ

私は、楽天銀行からGMOコインへクイック入金しています。入金手数料がかからず、数分以内に反映されるので気に入っています!

仮想通貨取引の始め方:買い方

次に、仮想通貨を買う手順について説明をします。

具体的には、「購入銘柄の選定」と「取引方法を選定してオーダーする」の2つのステップがあります。

購入銘柄の選定

仮想通貨の銘柄選定に迷ったら、ビットコインやイーサリアムを選ぶのがよいと思います。

なぜなら、ビットコインとイーサリアムは、時価総額がそれぞれ第1位と第2位なので、価格変動が比較的安定しているから。

私もビットコイン7割、イーサリアリアム3割の配分で、この2つに集中投資しています。

仮想通貨       特徴補足情報
ビットコイン・2009年に誕生した最も古い仮想通貨
・時価総額が最大で取引量も多い
・価格変動が比較的安定している
初心者が最初に選ぶことが多い
イーサリアム・時価総額はビットコインに次ぐ第2位
・「スマートコントラクト」により金融 取引やゲームなどに活用される
・実用性が高く注目されている
NFTやDeFiでもよく使われる

繰り返しますが、ビットコインとイーサリアムではじめて、慣れてきたら、様々な銘柄に分散投資をして大きなリターンを狙っていくのがいいと思います。

取引方法を選択してオーダーする

取引方法には、販売所取引所の2通りがあります。

マサヒロ
マサヒロ

販売所で買ってはいけません。取引所を使ってください!

なぜなら、販売所は、手数料(スプレッド)が最大5%ほどかかるので、使うメリットがないです。

もう少し噛み砕くと、販売所は八百屋さんのようなもので、100円で仕入れたリンゴを120円で売るように、手数料が上乗せされるのに対して、取引所では、コインを売りたい人から直接購入できるのでスプレッドがかからないという仕組みです。

そして、注文方法は「成行」(初心者向け)を選択すれば大丈夫です。

注文方法内容
成行今この瞬間の価格で買う方法
指値「1BTC=○円になったら買う」と条件提示して買う方法

仮想通貨で損をしないコツ

仮想通貨取引で損をしないために、5つのコツを理解しましょう。

具体的には、以下のことを心がけるとよいです。

  • 余剰資金内で投資をしよう
  • 手数料やスプレッドを確認しよう
  • 感情に流されない対策をしよう
  • 怪しい投資案件に注意しよう
  • 初心者はレバレッジをかけないようにしよう

というわけで、仮想通貨のリスクを知ったうえで、冷静に投資判断できるように、5つのコツの詳細を解説していきますね。

余剰資金で投資をしよう

仮想通貨は、しばらく使う予定がないお金や、なくなっても生活に支障が出ない資金で投資をしましょう。

私も、余剰資金で投資しているので、仮想通貨が暴落しても絶望しません。メンタルが安定してるので、暴落時はバーゲンセールで買うチャンスだとポジティブに捉えられています。

大切なことなので繰り返しますが、資産から生活費や非常時用の資金を差し引いた残りの金額であれば、安心して仮想通貨投資に回せると思いますよ。

手数料やスプレッドを確認しよう

取引所の各種手数料スプレッドを確認し、たとえ数百円の違いでも手数料を軽視しないように注意してください。

理由は、投資はパーセンテージでお金を増やしていくものだからです。

具体的には、10,000円の元手を500円増やすには、5%の値上がりが必要になります。
ここで、手数料で300円を取られると、元手が9,700円まで減ってしまいます。
この場合、9,700円10,500円まで増やすためには、約8.2%もの値上がりが必要になってしまいます。

マサヒロ
マサヒロ

要するに、たった手数料300円の違いなのに、1.6倍以上の投資成績が求められることになってしまいます。

したがって、なるべく手数料が安い仮想通貨取引所を選びましょう。

感情に流されない対策をしよう

あらかじめ仮想通貨運用のルールを決めておくとよいです。

なぜなら、感情任せに運用を行なうと、「高く買って安く売る」という最悪の行動をとってしまうからです。

具体的には、仮想通貨が暴落すると、損失が拡大してしまうのではと焦って売ってしまい、逆に、仮想通貨が高騰しているときは、もっと上がるんじゃないかと欲を出して買い増してしまいます。

その対策として、以下の4つの項目でゴール設定を考えてみてください。

  • 目的(例:趣味、老後資金、住宅購入)
  • 期限(例:3ヶ月以内の値上がりで売る、1年間は下落しても持ち続ける)
  • 目標金額(例:購入価格の3倍、含み益が30万円)
  • 損切りライン(例:購入時から35%下落、含み損が15万円)

怪しい投資案件に注意しよう

初心者のうちは、国内取引所に上場している銘柄の購入から始めるのが安全かと思います。

理由は、国内取引所に上場している銘柄は、厳重な審査を通過していえるので、怪しい詐欺プロジェクトの危険が低く、「投資した瞬間にプロジェクトが破綻してお金が溶けてしまった」などということはないはずだからです。

マサヒロ
マサヒロ

私も、爆益が狙えるマイナーコインが気になることもあるけど、まずは、ビットコインとイーサリアムに投資しています。

これから仮想通貨の世界に足を踏み入れるという方は、まずは国内取引所に上場している銘柄の購入から始めてみませんか。

初心者はレバレッジをかけないようにしよう

レバレッジ取引は、小さな元手で大きな金額を取引できる仕組みのことです。

例えば、レバレッジを10倍掛けると、5万円の資金で50万円分の取引ができるようになります。

そのため、少ない金額で大きな利益を狙えますが、相場が予想に反して動いたら損失も大きくなってしまいます。

というわけで、初心者のうちはレバレッジをかけずに、口座に預けた資金の範囲内で仮想通貨を売買する取引(現物取引)がおすすめです。

仮想通貨取引の始め方:取引後にすること

仮想通貨を買った後にやるべきことについて説明します。

具体的には、4点あります。

  • 取引所の価格アラートを設定する
  • 仮想通貨関連ニュースのチェックを習慣づける
  • ポートフォリオの配分を定期的に見直す
  • 売るタイミングを見極める

取引所の価格アラートを設定する

取引所によっては、通貨の値動きを知らせる「価格アラート」機能があります。

通知設定をしておけば、目標金額や損切りラインに達したタイミングでお知らせがきて、売却タイミングを逃さずにすみます。

本業や家事で忙しく、チャートを頻繁に見られない人でも、「価格アラート機能」で、最適なタイミングで利確や損切りをできるようになるでしょう。

仮想通貨関連ニュースのチェックを習慣づける

仮想通貨関連ニュースをチェックする習慣づけをしましょう。

なぜなら、仮想通貨の価格は、関連ニュースで変動することがあり、売り時や買い時を逃さないためです。

ニュースのチェック方法は様々ですが、情報源が多くなりすぎると偽の情報に惑わされてしまうリスクも出てきます。

そこで、お勧めなのは、以下の2つです。

CoinDesk JAPAN:知っておくべきニュースが網羅されている。

CoinMarketCap :数値データに加えて、仮想通貨時価総額ランキングなどの情報が充実している。

ポートフォリオの配分を定期的に見直す

定期的にポートフォリオの配分を見直ししましょう。

なぜなら、価格変動によって資産配分のバランスが崩れると、分散投資によるメリットが活かされなくなるからです。

たとえば、ビットコイン70%イーサリアム30%で投資した場合、ビットコインが大きく値上がりすると(例えば、2倍)、資産配分におけるビットコインの割合が高くなってしまいます。

資産初期比率ビットコイン値上がり後の比率
ビットコイン70%82%
イーサリアム30%18%

もし、イーサリアムが大きく高騰すれば、利益を取り逃がしてしまい、分散投資のメリットを十分に生かしきれないことになります。

少なくとも年1〜2回程度はポートフォリオを見直し、できるだけ理想の資産配分に調整しておきましょう。

売るタイミングを見極める

仮想通貨取引で利益を狙うには、「安く買って高く売る」が基本です。

売り時について解説します。

  • 価格が上昇しているとき
  • 半減期の後に、ビットコインの最高値が大幅に更新されたとき
  • 仮想通貨関連のニュースが発表されたとき
  • 損切りの条件に達したとき

価格が上昇しているとき

価格が上昇トレンドにある時は、利益を得やすいタイミングです。

ただし、まだ上がるんじゃないかと欲張っていると、相場のピークを過ぎ、利確のチャンスを逃してしまいます。

対策としては、チャートの読み方を専門的に勉強するか(エリオット波動 )、あらかじめ売却の目標金額を決めておくことをおすすめします。

半減期の後に、ビットコインの最高値が大幅に更新されたとき

半減期とは、マイニング報酬が半分になる4年に一度のイベントです。

報酬が半分になったら、マイニングしようという人が減るので、供給量に対して需要が大きくなり、ビットコインの価格が急激に上昇します。

マサヒロ
マサヒロ

直近3回の半減期(2016年、2020年、2024年)では、いずれも1年以内にビットコインの最高額を更新しています。

次の半減期は2028年頃とされているので、それまでに仕込んでおくと大きなリターンを得られるかもしれませんね。

仮想通貨関連のニュースが発表されたとき

仮想通貨関連の楽観的なニュースが発表されると、値上がりしやすく利益を狙える可能性があります。

たとえば、FOMCの会合で利下げをしそうだというようなニュースが出たりすると、仮想通貨は上がりやすくなります。

一方で、海外の大手仮想通貨取引所のハッキング事件や政府の仮想通貨規制強化など、ネガティブなニュースが出たときは、仮想通貨市場が全体的に値下がりする傾向にあります。

損切りの条件に達したとき

損切りとは、含み損が出ている仮想通貨を売却し、損失を確定させることをいいます。

早めに損切りすることで損失を最小限に抑えることができます。

とはいえ、仮想通貨は価格変動が大きいので、一時的な下落で慌てて売ってしまうと、その後の回復で得られたはずの利益を逃すこともあります。

マサヒロ
マサヒロ

「10万円の含み損」や「30%の値下がり」など、損切りラインを決めておくことで、感情に流されずに冷静に対処できると思います。

大切なことは、自分で値動きを予想しながら、少額で売買を重ねていくことで、値動きを予想する精度を上げていってください。

仮想通貨のお得な買い方や運用方法

仮想通貨のお得な買い方や運用方法を理解しましょう。

具体的には、以下の2つです。

  • 積立投資
  • ステーキング(貸し暗号資産)

積立投資でドルコスト平均法を活用する

積立投資とは、決まった額を決まった時期に購入する投資方法です。ドルコスト平均法とも呼ばれます。

ドルコスト平均法で積立投資をしていくことで、価格が高い時は購入量が少なくなり、価格が安い時は購入量が多くなるので、平均購入単価を抑えて価格変動リスクを低減する効果が期待できます。

積立投資を提供している仮想通貨取引所は様々あり、BITPOINT、GMOコイン、コインチェックなどがメジャーです。

ステーキング(貸し暗号資産)

ステーキング(貸し暗号資産)とは、保有している仮想通貨を取引所に預けることで、高い利回りを狙うやり方です。

取引所は利用者との取引に備えて、常にある程度の仮想通貨を確保しておく必要があるので、報酬を支払ってでも仮想通貨を借りようとします。

具体的に狙える一般的な利回りですが、ビットコインで年間2.5%前後、イーサリアムで年間3%前後と、銀行の定期預金に比べると数倍の利回りを狙えます

仮想通貨の税金関連の概要

個人の仮想通貨の取引で、一定以上の利益を上げた場合には、確定申告をする必要がでてきます。

税金発生のタイミング

まずは、仮想通貨の売買で税金が発生するタイミングを理解しておきましょう。

なぜなら、課税対象となっているのに税金の申告や支払いに漏れがあると、多額のペナルティの支払いを求められる場合があるからです。

仮想通貨で税金が発生するのは、主に以下のタイミングです。

  • マイニング報酬を得たとき
  • 売却して利益が確定したとき
  • ほかの仮想通貨に交換したとき
  • 商品やサービスの決済手段として使ったとき
  • 上場している仮想通貨をエアドロップでもらったとき

仮想通貨の利益区分

仮想通貨への課税区分は「雑所得」となり、損失は繰り越しができず、累進課税制度の「総合課税」が適用されます。

もう少し噛み砕くと、株取引によって損失が出た場合は、翌年以降3年間にわたって、損失の繰り越しが可能ですが、仮想通貨の損失は繰り越しができません。1年前に700万円の損失があったとしても、今年に入って700万円の利益が出た場合に課税される額は700万円となります。

年の途中で課税対象額がいくらになりそうかを確認し、現金を確保しておくなどして、確定申告に臨むとよいと思います。

利益の算出方法

仮想通貨の利益は、1年間の合計で計算します。

計算の流れはこうです。

  1. 売った時の金額(日本円に換算)を出す
  2. そこから「購入額」と「手数料」を引く

これで出た金額が「課税対象の利益」です。

具体例

  • ビットコインを100万円で購入
  • 150万円で売却
  • 手数料が1万円の場合

計算式:

150万円ー100万円−1万円=49万円(課税対象の利益)

なお、仮想通貨をただ買っただけであれば、含み益があっても、確定申告の必要はないです。

繰り返しますが、仮想通貨の売買、ほかの仮想通貨との交換において、利益が出た場合が確定申告の対象となります。

利益の計算式

利益の算出には、2つの計算方法があります。

移動平均法

移動平均法とは、仮想通貨を購入する度に平均取得単価(平均購入価格)を更新していく方法です。

例で見てみましょう。

1回目の購入

  • 1BTC=100万円で1BTC購入
    → 平均取得単価=100万円÷1BTC=100万円

2回目の購入

  • 1BTC = 120万円で 2BTC購入
    → 合計取得額 = 100万円 + (120万円 ×2BTC) = 340万円
    → 合計数量 = 1BTC + 2BTC = 3BTC
    → 平均取得単価 = 340万円 ÷ 3BTC = 約113.33万円

売却したときの利益計算

その後、1BTCを130万円で売却した場合は次のように計算します。

利益=売却額 ー(平均取得単価 × 売却数量)
利益=130万円ー(113.33万円 ×1BTC)=約16.67万円
となります。

要するに、移動平均法は「買い増しのたびに平均単価を更新する」計算方法になり、少し計算が複雑ですが、取引ごとの損益がわかるのがメリットといえます。

総平均法

その一方で、総平均法は、期中に購入した仮想通貨の取得金額と数量を合計して、期末に一度だけ平均単価を計算する方法です。つまり、期中は細かく平均を更新せず、期末にまとめて計算するスタイルです。

総平均法は、計算が非常に簡単な一方で、誤差が生じる計算法といえます。

国税庁では移動平均法を用いることを推奨していますが、継続して同じ計算方法を適用するのであれば、総平均法を用いても問題ないとしています。

取引記録の出力

利益の算出に必要となるので、仮想通貨の取引記録を保存しておきましょう。

取引所によっては、取引履歴をファイルで一括してダウンロードする機能がついていて、出金・売却・購入・入金などの記録をまとめて確認できます。

確定申告に必要となる書類

確定申告に必要な書類、やり方、申告期限についても概要を押さえておきましょう。

なぜなら、確定申告を行わないと、無申告加算税と呼ばれるペナルティが発生する可能性があります。また、期限内に納税しなければ、延滞税も加算されてしまうので、注意が必要です。

具体的には、必要書類は、申告書源泉徴収票(会社勤めの場合)仮想通貨の取引に関する書類が挙げられます。また、申告には、国税電子申告システム「e-Tax」が利用可能です。「e-Tax」であれば、インターネット上で、申告や納税を行うことができます。

申告期限は、毎年2月16日から3月15日までの期限内に行うことが義務付けられていますので、カレンダーに記載するなどして、忘れないようにしましょう。

まとめ:仮想通貨のメリット・デメリットを理解して、投資しよう

この記事で解説した仮想通貨のメリット・デメリットや損をしないコツを理解すれば、大きなリターンを狙えます!

最後に記事の内容をおさらいしましょう。

仮想通貨を始めるメリット

  • 送金スピードの速さ
  • 安価な手数料
  • キャッシュレスな決済
  • 海外でも両替不要
  • 機能のアップデート

仮想通貨を始めるデメリット

  • ボラティリティが大きい
  • 利益が雑所得扱いとなる
  • ハッキングされる危険性がある

仮想通貨で損をしないコツ

  • 余剰資金内で投資をしよう
  • 手数料やスプレッドを確認しよう
  • 感情に流されない対策をしよう
  • 怪しい投資案件に注意しよう
  • 初心者はレバレッジをかけないようにしよう

大切なのは「とにかく一個一個を確実に実践して経験を積んでいくこと」です。

仮想通貨の売買ごとに「何がうまくいったか、何がうまくいかなかったか」を確認して、自分なりのデータと経験値をためていきましょう!