この記事で解決できるお悩み
- 貯めた現金を投資に回して増やしてみたい
- 米国市場に投資するメリットとは?
- 個別株とETF、初心者に向いているのはどっち?

こんな疑問を解決できます!
投資歴7年、運用額6,000万円超の僕が解説します!
僕は2018年から米国ETFに投資してきました。
実際に、この記事で紹介する運用を継続することで、今では毎年数百万円以上の含み益を安定して出せています。
本記事では、ETFの基礎や米国市場の魅力、米国ETFの選び方までをわかりやすく解説していきます。

ETFとは何か
ETFとはExchange Traded Fundsの略で、株式のように取引所で売買できる投資信託のことです。一本のETFを購入するだけで、複数の企業や資産に分散投資ができます。
例えば、S&P500に連動するETFなら、アメリカを代表する500社に投資しているのと同じ効果があります。
ETFと投資信託の違い
ETFは投資信託と似ていますが、投資信託は証券取引所に上場していないのに対して、ETFは証券取引所に上場している点が大きな違いです。
もう少し噛み砕くと、米国株ETFは、NYSEやNASDAQなどの証券取引所を通じて、アップル株やアマゾン株と同じようにリアルタイムで売買できる点が特徴です。
両者の違いを以下の表でまとめておきます。
| 項目 | ETF | 投資信託 |
|---|---|---|
| 売買タイミング | 市場時間中いつでも | 1日1回 |
| 価格の決まり方 | リアルタイム | 基準価額 |
| 注文方法 | 指値・成行 | 指定不可 |
ETFの種類について
ここではETFの種類について説明します。
ETFは銘柄名で覚える必要はなく、「地域」と「資産」で分類すると、シンプルに理解できます。
具体的には、以下の表を見てください。
| 資産\地域 | 日本 | 先進国 | 新興国 |
|---|---|---|---|
| 株式 | 日本株ETF | 先進国株ETF | 新興国株ETF |
| 債券 | 日本国内債ETF | 先進国債ETF | 新興国債ETF |
| REIT | J-REIT ETF | 先進国REIT ETF | 新興国REIT ETF |
| コモディティ | 商品ETF | 商品ETF | 商品ETF |

ETFの種類は多種多様ですが、投資目的によってその選び方が変わります。「地域」と「資産」という切り口で考えると選びやすので、その特徴を以下に列挙しますね。
「地域」の特徴
- 国内:円建て・安心感
- 先進国:安定した成長
- 新興国:成長余地は大きいが値動きも大きい
「資産」の特徴
- 株式:成長を取り込む
- 債券:値動きを抑える
- REIT:不動産収益+分配金
- コモディティ:インフレ・有事対策
要するに、投資目的が国内の株式全体に投資することなら日本株ETF、米国市場の成長を取り込むなら米国株ETFというように、「地域」を絞ります。
さらに、様々な経済環境に対応するために、株式だけに偏らずに様々な「資産」を組み合わせましょう。
ETFのメリットについて
では、ETFのメリットは、何でしょうか?
具体的には、以下の3つが挙げられます。
- 一本のETFで手軽に分散投資ができる
- 市場の値動きを見ながらリアルタイムで売買ができる
- 投資信託と比べて、保有時のコストが安い
以下、それぞれについて詳細を説明していきます。
一本のETFで手軽に分散投資ができる
メリットの1つ目は、1本のETFに投資するだけで、必然的に分散投資できることです。
なぜなら、ETFは、個別銘柄の集合体であり、株式ETFならば株式の、債券ETFならば債券の集まりになっているからです。
例えば、バンガード社が提供するVTI(米国ETFの一種)は米国株式市場に上場するほぼ全ての銘柄(約4,000銘柄)に分散投資できるETFです。

個人で4000銘柄も購入して分散投資するのはかなりハードルが高いですが、ETFならば、少額で分散投資できますし、米国経済全体の成長をお手軽に取り込めます。
というわけで、ETFは1本の商品で分散投資が可能なので、資金の少ない個人投資家に向いていると言えます。
市場の値動きを見ながらリアルタイムで売買ができる
メリットの2つ目は、ETFは、取引時間中であればリアルタイムで売買ができることです。
なぜなら、ETFは証券取引所に上場している商品だからです。
もう少し嚙み砕くと、ETFは株と同じように、東京証券取引所やニューヨーク証券取引所に上場しています。そのため、市場が開いている時間中、価格が常に変動しているのです。
というわけで、ETFは、その価格を見ながら売買できる仕組みになっています。
投資信託と比べて、保有時のコストが安い
メリットの3つ目は、ETFは、投資信託と比較して保有コストが安いことです。
なぜなら、ETFは市場で直接売買されるため、証券会社を通さず、余計なコストがかからないからです。
例えば、同じS&P500に連動するETFと投資信託のコストの違いをまとめてみます。
| 種類 | 商品例 | 経費率・信託報酬(年率) |
|---|---|---|
| ETF | VOO(バンガード S&P500 ETF) | 約0.03% |
| 投資信託 | VanguardのS&P500型 | 約0.10〜0.13% |
*ETFでは「経費率」、投資信託では「信託報酬」と呼ばれますが、どちらも運用にかかる年間コストを示す指標です。

投資信託は、運用会社・販売会社(銀行・証券会社)・信託銀行の3者で信託報酬を分配しますが、ETFは取引所で直接売買されるため、販売会社への支払いが不要です。
というわけで、投資対象を同じくする場合でも、ETFの方が保有コストが安くなっているのです。
ETFのデメリット(海外ETFの場合)
ここまでETFのメリットを解説してきましたが、海外ETFには、配当課税に関するデメリットもあります。
具体的には、米国ETFの場合、配当を受け取ると制度上、アメリカで10%の課税、その後日本でも20.315%が引かれます。
もちろん、アメリカで課税されているため、二重課税となり確定申告の外国税額控除を使うことで取り返せます。

しかし、必ずしも全額とはいかないのが厳しいところで、確定申告をしても大体25%くらい引かれる、というイメージになります。
というわけで、日本株オンリーに比べると損と感じるかも知れませんが、アメリカを中心とした先進国の配当利回りや増配率を考えると結果としてはプラスかなという感じです。
米国市場の魅力について
ここからは米国市場が様々な試練を乗り越えてきた過去を振り返りながら、米国市場に投資する魅力についてみていきましょう。
何度もの金融危機を乗り越え、成長してきた米国市場
米国市場は、長い期間にわたって非常に力強く上昇してきました。
例えば、米国の代表的な株価指数である、S&P500指数(配当込み)の過去30年間のパフォーマンスを見てみましょう。
S&P500(配当込み)長期投資シミュレーション(1995年〜2025年)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資開始年 | 1995年初め |
| 投資対象 | S&P500指数(配当込み・配当再投資) |
| 初期投資額 | 100ドル |
| 投資期間 | 約30年間 |
| 最終評価額 | 約2,387ドル(2025年末) |
| 成長倍率 | 約23.9倍 |
| 年率平均リターン | 約10.9% |
ITバブル崩壊(2000年)、リーマンショック(2008年)、コロナショック(2020年)など、何度も大きな試練があったにも関わらず、米国市場は着実に成長してきたことがわかりますね。
米国市場に投資する3つの魅力について
長期にわたって力強く成長してきた米国市場ですが、なぜここまで成長を続けてきたのでしょうか。
その理由を「米国市場の3つの魅力」という視点から説明します。
- 世界経済の“中心”であること
- 強い企業が次々と生まれる
- 株主を大切にする文化
世界経済の中心であるアメリカは、世界中の人材・企業・資本が集まる国であり、米国経済の成長は、米国株式市場の成長へとつながっています。
例えば、国の経済規模を示すGDPを他の先進国と比較すると、アメリカの成長は際立っています。多くの先進国では少子高齢化や人口増加の鈍化が進む一方、アメリカでは人口が着実に増え続けています。
人口の増加は、
- 労働力の増加による生産拡大
- 消費の拡大
- 企業業績の押し上げ
といった形で経済成長を支えます。このGDPの成長が、株式市場の成長にも反映されていると考えられるのです。

私自身、これまで複数の国で仕事や生活をしてきましたが、アメリカ市場の特徴は非常に明確でした。
優秀な人材が国境を越えて集まり、革新的な企業が次々と生まれ、そこに世界中の資本が流れ込む——この循環が自然に成立しています。
というわけで、長期的な視点で見れば、「次にどの国が伸びるか」を当てにいくよりも、世界経済の中心に位置する市場に投資し続けるという考え方は、合理的だと言えるでしょう。
アメリカでは「新陳代謝」が活発で、時代に合った企業が次々と生まれています。
古くは鉄鋼や自動車、機械産業、その後は金融、サービス、製薬・ヘルスケアなど、時代ごとに主役が変化してきたのが良い例です。
そして、近年では、IT・テクノロジー分野が市場を主導しています。実際に、FANGやマグニフィセント・セブンと呼ばれる企業群が、米国株式市場の成長をけん引しています。

アメリカでは、「過去に成功したかどうか」よりも「今の時代に価値を提供できているか」が厳しく問われます。この厳しい競争環境こそが、企業を鍛え、市場全体の質を高めていると感じます。
というわけで、イノベーションの絶えない米国市場は、結果として非常に高い「自己成長力」を保っているのです。
米国市場の3つ目の魅力は、企業が株主への利益還元に積極的なことです。
なぜなら、アメリカでは、「企業は株主のもの」という考え方が強いからです。
具体的には、配当金の支払いや自社株買いが積極的に行われることで、企業の業績が投資家にも還元されやすい仕組みになっています。
というわけで、このような株主重視の姿勢は、長期で資産形成をしたい投資家にとって大きな安心材料のひとつですよね。
米国ETFの魅力について
ここからは、米国市場に投資する方法について説明していきます。おすすめは、米国ETFを利用することです。
以下、米国ETFの魅力について解説をします。
- 適切な銘柄の入れ替えをしてくれる
- 手軽にリスク分散投資ができる
- “丸ごと”米国市場に投資できて、米国市場の成長を取り込める
適切な銘柄の入れ替えをしてくれる
ETFは、一定のルールに基づいて構成銘柄が自動的に入れ替えられるという特徴があります。
なぜなら、通常ETFはインデックス(指数)に連動しており、インデックスの構成銘柄が変更されれば、それに合わせてETFの中身も入れ替える必要があるからです。
例えば、S&P500指数に連動するETFであれば、時代に合わなくなった企業は指数から外され、成長力のある企業が新たに組み入れられます。

数百もの企業を常にチェックし、業績や時価総額の変化に応じて入れ替え続けることは、個人投資家にとっては現実的ではありません。しかし、ETFであれば、こうした入れ替えを年0.03%といった極めて低いコストで自動的に行ってくれます。
そのため、常に「その時代を代表する企業群」に投資し続けることが可能になるのです。
手軽にリスク分散投資ができる
ETFは「守り」の投資という意味でも、リスク分散に非常に優れています。
なぜなら、1本のETFで数百もの銘柄に分散投資できるからです。
わかりやすく言えば、個別株の場合、
- 1社の倒産
- 業績悪化
- 不祥事や経営ミス
が起きれば、その影響を直接受けてしまいます。
一方、S&P500 ETFであれば、仮に1社が大きく崩れても、残りの499社がカバーしてくれます。この高い分散性が、ポートフォリオ全体の値動きをマイルドにしてくれます。

もちろん、分散すればリターンもマイルドになります。「もっと効率的に資産を増やせるはずだ」と考えて、個別株を選ぶ人がいるのも自然なことです。
それでも、長く続ける投資という観点では、ETFの手軽な分散投資は非常に強力な武器になるかと思います。
“丸ごと”米国市場に投資できて、米国市場の成長を取り込める
ETFを利用すれば、個別企業を選ばなくても、米国市場の成長を丸ごと取り込めます。
理由は、米国ではETFの種類が非常に充実しており、市場全体、成長株、高配当といった幅広い選択肢が用意されているからです。
例えば、VTIであれば4,000銘柄超、VOOであればS&P500銘柄を構成する米国企業に投資できます。

さらに言うと、米国企業は世界中でビジネスを展開しており、S&P500構成企業の売上の約半分は米国外から生まれています。ということは、米国経済だけでなく世界経済全体の成長にも分散投資できていることになります。
というわけで、個別企業の決算や固有の悪材料に振り回されにくい点は、ETFならではの魅力だとと感じています。
米国ETFの選び方
このように魅力ある米国ETFですが、実際にはどのような銘柄を選べばよいのでしょうか。
ETFにはさまざまな種類があり、リターンをできるだけ高めつつ、同時にリスクを抑える組み合わせを考えることが重要です。
具体的には、株式ETFが最も馴染みやすい選択肢ですが、株式は高いリターンが期待できる一方で、価格変動リスクも大きいという特徴があります。

債券ETFやゴールドETF、コモディティETFなど、株式とは異なる値動きをする資産クラスを組み合わせることで、リスクを抑えながら、安定したリターンを狙えます。
というわけで、以下では米国ETFの銘柄選びについてご紹介します。
株・債券・金を組み合わせて、どんな相場にも備える
まずは、景気やマクロ経済の状況に合わせて、株や債券、コモディティ、金などの各資産がどのような動きをするのかを見てみます。
なぜなら、相場には、好景気もあれば不況もあり、インフレやデフレ、金利上昇や金融緩和など、さまざまな局面があるからです。
資産ごとの役割をシンプルに説明したのが以下の表です。
| 資産 | ETF |
|---|---|
| 株式 | 景気が良いときに成長を取り込む |
| 債券 | 不況や金利低下時のクッション |
| 金 | 通貨不安・有事への備え |
| コモディティ | インフレや資源高への対応 |
先ほどの表で見たように、資産ごとに得意な経済環境と苦手な経済環境があります。つまり、どの資産も「万能」ではありません。
- 株式は景気が良いときに強い
- 債券は不況時のクッションになる
- 金やコモディティはインフレや有事に強い
「どの資産も万能ではない」という考え方を体系化したのが、世界最大級のヘッジファンドを率いたレイ・ダリオ氏が提唱したオールシーズンポートフォリオです。
オールシーズンポートフォリオとは、景気や相場を予測せず、あらゆる経済環境に備えるために、複数の資産をあらかじめ組み合わせておく資産配分の考え方です。
相場には、
- 好景気・不況
- インフレ・デフレ
- 金利上昇・金融緩和
といった、さまざまな局面があります。
そして、これらの局面を事前に正確に予測することは、プロでもほぼ不可能です。
であれば、「次に何が起きるかを当てにいく」のではなく、「何が起きてもいいように準備しておく」という発想のほうが、長期投資には向いています。

オールシーズンポートフォリオは、どんな相場でも致命傷を避けながら、資産形成を続けることを最優先にしています。
大切なことは、株式だけに偏らず、債券・金・コモディティなどを組み合わせることで、資産同士が互いの弱点を補い合う設計にすることなのです。
オールシーズンポートフォリオの具体的な配分についてみていきます。
以下の表を見てください。
| 資産クラス | 配分 | 役割 |
|---|---|---|
| 株式 | 30% | 景気拡大期の成長を取り込む |
| 米国債(長期) | 40% | 不況・デフレ時の強力なクッション |
| 米国債(中短期) | 15% | 金利上昇時の安定役 |
| 金 | 7.5% | 通貨不安・有事への備え |
| コモディティ | 7.5% | インフレや資源高への対応 |
オールシーズンポートフォリオでは、株式30%、債券55%、金とコモディティをそれぞれ7.5%ずつ組み合わせることで、景気・金利・インフレなど、さまざまな経済環境に備える設計になっています。

一見すると債券の比率が高く見えるかもしれません。しかし株式は債券よりも大きく値動きする資産です。ポートフォリオ全体のリスクを抑え、安定的な運用を目指す上では、この配分が理にかなっています。
オールシーズンポートフォリオを再現するには
オールシーズンポートフォリオは、米国ETFを組み合わせるだけで、個人投資家でもほぼ完全に再現可能です。

ちなみに、証券口座はご自身のお気に入りのもので問題ありませんが、ウィブル証券は米国ETFの取扱銘柄が多いため、おすすめです。
以下、具体的に各資産クラスの銘柄名と証券コードを記載しておきます。
| 資産クラス | 配分 | カテゴリ | ETF例 |
|---|---|---|---|
| 株式 | 30% | 米国株式ETF(市場全体 / S&P500) | VOO(バンガード・S&P 500 ETF) |
| 米国債(長期) | 40% | 米国長期国債ETF(残存期間20年以上) | SPTL(SPDR ポートフォリオ米国長期国債ETF) |
| 米国債(中短期) | 15% | 米国中期〜短期国債ETF | SPTI(SPDR ポートフォリオ米国中期国債ETF) |
| 金 | 7.5% | 金ETF(現物連動型) | IAU(iシェアーズ・ゴールド・トラスト) |
| コモディティ | 7.5% | 総合コモディティETF | DBC(インベスコDB コモディティ・インデックス) |
なお、オールシーズンポートフォリオの過去30年間のパフォーマンスを調べたところ、平均リターンは年率9%を超えており、あのリーマンショック時においても、下落はわずか3%程度にとどまりました。
繰り返しますが、オールシーズンポートフォリオは、株式・債券・金・コモディティを組み合わせ、どんな経済環境にも備える考え方です。ETFを活用すれば、この配分をシンプルかつ低コストで再現することができ、個人投資家でも無理なく実践できますね。
まとめ
本記事では、米国ETFの魅力から始まり、ETFを使った分散投資、そしてオールシーズンポートフォリオという考え方までを見てきました。
ETFの最大の強みは、個別銘柄を選ばなくても、市場全体に分散投資できる点にあります。さらに、異なる資産クラスを組み合わせることで、さまざまな経済環境に備えることができます。

相場は常に変化し、次に何が起きるかを正確に当てることは誰にもできません。だからこそ、「当てにいく投資」ではなく、「続けられる投資」を選ぶことが大切だと私は考えています。
米国ETFとオールシーズンポートフォリオは、そのための有力な選択肢のひとつです。自分のリスク許容度やライフスタイルに合わせて、無理のない形で取り入れてみてください。
